はじめまして、ttu主宰の山田真実です。
出会いに恵まれすてきな空間で旗揚げ公演を打たせていただけること、いまから胸が高鳴っています。
今回はご縁があって、ROCKET CAFEさんに会場が決まってから作品を探し始めたのですが、
なかなかしっくりくる作品がなく、実は予定よりもちょっと延びての決定となりました。
場所から発想して演目を決めるというのは、実は思った以上に大変な作業だったからです。
まずは、劇場とカフェではその器とお客さんを繋ぐものが全く異なるという点で悩みました。
劇場は 外からきた作品を受け入れる器で、お客さんはその器に乗っかった作品を味わいに来ますが、
カフェに来るお客さんは器自体が提供する作品=たべものや飲み物、を味わいにくるのであって、
間に挟まるものが何もないからです。
当たり前のことですが、この場を選択した以上、この点を鑑みずには先に進めないと感じました。
ただ、演劇を持ち込むということは、お客さんの身体を借りてはじめて成立するものなので、
ある程度の制約はさせてもらわないといけません。
そこで辿り着いたシンプルな答えがお互いに無視をしない、でした。
"いつも"と違う場へ変えずとも変わるような試みに於いて、互いを活かす方法はただひとつ。
コラボレーションという言葉が耳馴染みになったいま、一番大切ないろはのいなのではないでしょうか。
CAFEにいらしたお客さんにも、公演を観にいらしたお客さんにも、ROCKET CAFEさんと共に、
小さいながらも力をあわせて"ひとつの器"として作品ををご提供できるよう、日々奮闘して参ります。
次回は作品について、少し詳しくお話しできればと思います。
では、本日はこれにて。
山田
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